抱一の空間は、まるで幻想を描けと言わんばかり。この蒼白い月を銀にたとえるなら、
俵屋宗達の
月に秋草図屏風の半月は、銅の色だったのでしょうか。
blog「Panga」の記事に、「さびた黒い半月は、最初から黒だったのでしょうか。」とあり、金地の屏風に金色の月は描けない。とすれば金・銀と続くなら・・・と考えたのでした。
所蔵は、ペンタックス株式会社。19世紀(江戸後期)の
酒井抱一「月に秋草図屏風」は、重要文化財です。
蔓が描く線と月に、秋草。藤袴の小花。
9月9日(土)〜10月1日(日)から出光美術館で、国宝
風神雷神図屏風―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造―があるらしいですが、こんなにブームでしたか、江戸の絵師たちは。
屏風は風を防ぐためのもので、中国がもっとも古くから在りました。だんだん過ごしやすくなるのは、秋の風。
四季草花屏風で、中秋の名月でも眺めてみたいもの。
秋たつや川瀬にまじる風の音 飯田蛇笏